【畳石式廃耕田記録#02】20231005 大丹波のワサビ田に荷揚げ。

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荷揚げ

先日発見した畳石式廃耕田への荷揚げを行いました。この日は寒冷紗、単管、ネットなどの資材を少しずつ運び込みました。作業の目的は、試験的に苗を植えて根付くかどうかを確認すること、そして冬場の少ない水量でも湧水が確保されるか観察することです。荷物が多いため、今後も継続して少しずつ運び込む予定です。

廃耕田の多さに驚き

目的地に向かう途中、約50カ所にも及ぶ廃耕田を確認しました。いつかこれらの耕田も整理し、復活させられる部分は戻していきたいと強く感じました。奥多摩の自然と伝統的な農法を未来に繋げる大きな目標に向けて、一歩ずつ進んでいきたいと思います。

廃耕田の整備

本日は4時間の作業を行い、以下の作業を進めました:

崩れた石垣の修復:奥の石垣を組み直し、基盤を整えました。

ゴミや枝の片付け:廃耕田内の落ちていた枝やゴミを撤去しました。

試験植え付け:真妻(マヅマ)と石垂(イシダル)の掻き子を10本ほど植えました。

仮設ネットの設置:ネットを張るためのロープを仮設置しました。

これから苗の成長や水の安定供給を観察しつつ、町との正式な契約を進めていきます。

クマとの遭遇

帰り道でクマに遭遇するハプニングがありました。威嚇してもなかなか逃げないクマに対し、大声を上げながら鎌を持って走ったところ、驚くほどの速さで逃げていきました。今後は万が一の際に備え、爆竹などの対策アイテムを携行したいと思います。(写真はクマのフンの様子です。)

今後の展望

苗の成長状況を観察し、順調であれば本格的な植え付けに移行します。

水量が安定するかどうかを引き続き確認します。

クマや野生動物への対策をさらに強化して安全な作業環境を整えます。

畳石式廃耕田の復興は時間のかかる作業ですが、一つひとつ課題を乗り越えながら、良質なワサビを育てられる環境を整えていきます。

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この記事を書いた人

◆ MA-SAN
1978年製山岳仕様。登山歴25年。
中学生の頃から奥多摩に通う奥多摩好き。
本業はヤマデハタラクヒト(rescue & First Aid)

◆わさび栽培
中学生の頃見た「緑の階段」が忘れられず
興味を持っていたわさび栽培への道を模索。

2023年から奥多摩のわさび職人のもとで
本格的にわさび栽培に取り組み始める。

仕事の傍、多くの廃耕田を発見し、
2023年山歩きの途中で30年以上は
使われてないであろう理想のわさび田を発見。
山林を所有する町と契約し耕作を開始する。

2024年より奥多摩わさび組合に所属、
先輩方のもとで伝統的なわさび栽培を学ぶ。

◆きのこ栽培
わさび田の傍で奥多摩の清涼な空気と清流を利用した、
きのこ栽培にも取り組み中。

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