【大丹波湧水廃耕田】大丹波に秋、実生苗の生育と来季の畑づくり

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前回までの進捗状況

大丹波の湧水ワサビ田では、防獣ネットと警戒ロープの整備、そして春のポンプ掛けによる土づくりを重ね、栽培環境を段階的に整えてきました。夏の厳しい時期を越え、実生(みしょう)の株が息を吹き返すように葉を広げ、秋口から目に見えて勢いが出てきています。

本日の作業内容

今日は来季の植え付け区画に向けた畑の基礎づくりを実施。草を抜き、礫を選り、排水を意識した浅い水路を仮取りして、縦柵のイメージ線を現場で確認しました。広い平場ゆえに、水の入り口と出口の“高さ差”を数センチ単位で詰めることを最重視しています。

この場所は一番下の部分なので、
水の量も限られていることから、
部分的に耕作をすることにした。

同じ場所を耕起後。
黒く見える部分が来季の栽培予定区画。
同一勾配と通水ラインを確認中。

観察できた変化

実生が夏明けから一気に伸び、葉色・葉厚ともに良好。

実生は葉色が冴え、葉柄も太く短くなってきました。湧水ラインに近い株ほど艶があり、根張りの“手応え”が伝わります。栽培面では、平場の一部で滞水しやすい“水だまり”が確認できたため、礫の追加と排水ラインの微修正が有効だと判断しました。

師匠からの学び

作業中に大丹波の大師匠が見に来てくださり、畑の作り方、縦柵の取り方、水の入れ方と逃がし方についてピンポイントに助言をいただきました。「入りと出の落差を数センチでコントロール」「水だまりは礫で“底上げ”して水路を決める」──どれも実際の現場で効く要点です。

大師匠のワサビ田。段ごとの“水の入り”と“水の逃げ”が明快で、維持管理の完成度が高い。

次の作業予定

  • 耕起区画の礫増し・仮水路の補正(水だまりの解消)
  • 柵のライン仮決め → 通水テスト → 本決め
  • 実生エリアの密度調整(混み合う株をかき分け、風通し確保)
  • 午後は大師匠のご厚意で、未使用区画を譲ってもらえるとの事で同行予定(※この内容は後日追記)

気づいた課題や改善点

  • 広い平場では“数センチの高低差”が水の性格を大きく変える。水平器+水糸での確認をルーチン化。
  • 滞水だまりは礫の層で底上げし、柵で排水の流れを明確に。
  • ネットと警戒ロープは良好だが、倒木・獣道の新生に備え、月1の周回点検を継続。
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この記事を書いた人

◆ MA-SAN
1978年製山岳仕様。登山歴25年。
中学生の頃から奥多摩に通う奥多摩好き。
本業はヤマデハタラクヒト(rescue & First Aid)

◆わさび栽培
中学生の頃見た「緑の階段」が忘れられず
興味を持っていたわさび栽培への道を模索。

2023年から奥多摩のわさび職人のもとで
本格的にわさび栽培に取り組み始める。

仕事の傍、多くの廃耕田を発見し、
2023年山歩きの途中で30年以上は
使われてないであろう理想のわさび田を発見。
山林を所有する町と契約し耕作を開始する。

2024年より奥多摩わさび組合に所属、
先輩方のもとで伝統的なわさび栽培を学ぶ。

◆きのこ栽培
わさび田の傍で奥多摩の清涼な空気と清流を利用した、
きのこ栽培にも取り組み中。

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